出展者紹介014:柴田望
- 字展主催者
- 2016年1月13日
- 読了時間: 4分
字展出展者紹介014 ※ 記事到着順に№を入れています、敬称略。 ■作家名: 柴田望 ■FBやHPやツイッターなどあればそのアドレス: FB : https://www.facebook.com/nozomu.shibata.94 TWITTER : https://twitter.com/NOGUCHIS7 ■一言(ご来場くださる方々に宛てて): 《字》の窓を開けて、宇宙と向き合い、 日ごろ時空を超えられますように☆ ■宣伝(お仕事やこれからの展示等): FB・TWITTERにて、随時お知らせ致します。
※ 新規情報
2/14付けの道新に柴田さんの詩が掲載されたそうです!
画像を送っていただきましたので、掲載いたします(字展主催者注記)
※(字展主催者より) 下記のほうにある1/23朗読会について、柴田さんからご報告をいただいたのでこちらにも転載させていただきます。
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2016年1月23日(土) 安部公房 ~サウンド・音楽と映像による朗読会 『無名詩集』朗読会 無事終了致しました。ありがとうございました!! 主 催 : 東鷹栖公民館 ・ 東鷹栖安部公房の会 * 安部公房の創作の原点であり、一番最初の出版物である『無名詩集』 作品の紹介と解説、音楽と映像を用いた朗読鑑賞・・・ 興味をお持ち頂けるか不安でしたが、さすが旭川、文学の街です。 おかげさまにて、なんと会場満席の盛会となりました☆ 前日は問い合わせ多数、市外遠方から来られた方もおられました。 今後も安部公房作品が広く、そして若い世代にも読まれますよう 作品紹介など、アイディアを凝らし活動を続けて参ります。 ご参加頂いた皆様、開催のご協力を頂いた皆様に心より感謝申し上げます。 * *-*-*-*-*-*-*-*-* ※当日の様子です。全90分間の作品解説&朗読会、 冒頭の30分を動画に収めました。 ↓↓ https://youtu.be/U9DYR6gBLDU 【Youtube】 0:42 東鷹栖安部公房の会 会長 森田庄一 ご挨拶 2:55 『無名詩集』 朗読会 【プロローグ解説】(柴田望) 20:41 『無名詩集』 朗読 (柴田望) 笑ひ・心・祈り・マスク・防波堤 孤独より 其の一
■【エピローグ解説】 https://youtu.be/eyp27cOAnW0
■『無名詩集』 孤独より 其の一~其の十一 https://youtu.be/q0HTNp36bb0
■『無名詩集』 リンゴの実~真知のために https://youtu.be/foT08t2cV8M
■『無名詩集』 嘆き その故か 分かれ 倦怠 感傷 https://youtu.be/5I1XgNMo2gY
■『無名詩集』 ソドムの死 https://youtu.be/TFdnHT7Hi6E
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住み慣れた《日常》を奪われたとき、人間はどう生きるか? 安部公房が作品のテーマにしてきた問題は、なんと作品発表から50~60年後の現代も解決しておらず、いま目の前に起きている。しかも、安部公房の後継者と呼べる小説家はいまだ存在しておりません。それはなぜなのか?と考えたとき、いまこそ安部公房作品が読まれなければならない。 * 『無名詩集』が発行された当時の状況、リルケの詩魂、ハイデガーの存在哲学の影響、20歳のときに書かれた詩論『詩と詩人』、敗戦が近づき行動への情熱に駆られ満州に渡ったこと。親友金山時夫の死によって作家として出発したこと。散文詩「ソドムの死」に青春を封じ込めたこと。『無名詩集』の発行が詩との訣別となり、創作の出発点になったこと。有名な作家になった後も若いころに書いた詩を大切に風呂敷に包み、たまに開いて読んでいたこと・・・ * 「 もはや永久にとりもどすことができない時への、 還らざる時への無限の追悼を、作者は書きあげています。 死をひかえた時のなかで、純粋な異端の詩空間を共有しあった青春たちの生(せい)の形 ぼくは、新しい涙がまぶたに集まり、胸がつまります。 しかし、詩集は同時に、失った時への追想に終わってはいません。 詩篇のおわりに置かれた「倦怠」は次のようです。 * 「蜘蛛よ 心の様にお前の全身が輝く時 夢は無形の中に網を張る おお、死の綾織よ 涯てしない巣ごもりの中でお前は幻覚する 渇して湖辺に走る一群のけだものを」 * 死・孤独・実存すること。 それらに巣ごもりすることではなく、作者は想像力(蜘蛛)によって、 無形の空間(夢)にいどみ、そこに〈渇して湖辺に走る一群のけだもの〉を描きだす。 すでにここには「赤い繭」の磯鶏さえ予感させられます。 散文詩『ソドムの死』にはこの意味で重要な思想が―― 日本と満州という故郷の消滅のうちに死んだ、 青春の魂の、孤独のさらに孤独のうちに生の確証を得るにいたる 安部公房の思想が語られています。 」(『郷土誌あさひかわ』1995 年4 月《352》号 高野斗志美「安部公房の作品を読む」 ~追悼の美しさ。そして、別れ。―亡命の青春へ~) * 2016-01-24.
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※下記は1月23日開催の朗読会の記事となります(柴田さんより提供)(補足 字展主催者)(終了分)
1/23 東鷹栖公民館 (東鷹栖4の3)にて 午後1時半から開催「無名詩集朗読会」
旭川・東鷹栖ゆかり 安部公房の作品の朗読会です
「東鷹栖安部公房の会」主催
旭川市鷹栖の住民有志らで作られたこの会の朗読会、興味ある方は是非に!(字展主催者文)

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